半導体エンジニア(プロセス管理)の仕事は、QC(Quality Control)が主な仕事になります。半導体製造工場は、国際規格ISO9000シリーズと言った品質システムの認証を受けているところがほとんどです。この品質管理システムの認証を受け続けるには、継続した「改善」活動が求められます。また、製造工程の改善は、半導体デバイスの歩留まり(良品率)に直結しますから、企業の収益性の点でも重要となります。
PDCAとは
半導体エンジニアは品質管理のためにQC活動を行いますが、その手法としてPDCAサイクルを回すことが仕事になります。
PDCAとは、Plan、Do、Check、Actionの頭文字を取ったものです。PDCAサイクルを回すという言うように表現されます。品質の向上を計画し、実際に実行し、できた製品の性能を評価し、次ぎにどんな手を打っていくかということを指します。このPDCAサイクルを回すことで改善活動が進んでいきます。

大学に比べて企業は原理原則がおろそかになりやすい局面があります。大学は半導体デバイスを作ってもその動作する原理を探求するのが主題となります(原理が分かっていないと論文の質が低いと判断されてしまいますから)。一方、企業の方は、歩留まりがよく良品が製造できさえすれば、原理は二の次になることもしばしばあります。企業は利益を追求する組織だからです。
しかし、PDCAサイクルを回すことは、品質低下を招いている原因を特定して、その対策を打つことを意味します。日々、製造している半導体(デバイス)は、工程や装置の調子などの影響を受けて、微妙に特性が異なる物になります。それを良品と呼べる特性の範囲内に収めるのが、半導体エンジニアの仕事なのですが、原理原則をおろそかにしていると突然足下をすくわれることもあり得るのです。
半導体(デバイス)を製造する装置は多肢に渡り、そのどの装置が不調になっても良品を取ることができなくなります。原理原則を抑えていると、不良を起こす原因特定に早くたどり着けますが、そうでないと原因特定に時間がかかり、その間、不良品を作り続け、受ける損害が酷くなってしまうこともあるのです。
PDCAサイクルを回すのが半導体エンジニアの仕事

そのため、PDCAサイクルを回して、原理原則を把握しながら、改善活動をするのが、半導体エンジニアにとっても重要なのです。半導体エンジニアの仕事のご紹介まで。

ライター: 有峰行信



