近江応報 ー戦国浅井家三代ー(歴史小説)

戦国浅井家三代の歴史小説。相模の北条早雲、美濃の斎藤道三に並ぶ、浅井長政の祖父・亮政による北近江の国盗り物語。

2026年7月2日 にamazon kindleより発売中。

著作:有峰行信 

壱巻 <亮政編・前編> 概要

時は戦国時代中頃。1490年代、浅井亮政は近江国浅井郡丁野郷の小領主(国人)である浅井家跡取りとして生まれる。北近江では応仁の乱後の余韻も冷めぬ中、守護である京極家家督争いが繰り返されていた。

当時いち早く守護(国主)に京極高清を擁立して、その守護代の座に付いた上坂家信が北近江で台頭していた。上坂家は浅井家含めて北近江の領主らに専横の限りを尽くし圧政を敷くが、誰もこれを止めることができなかった。上坂家に反旗を翻した軍に参陣した亮政の父であったが、謀略に長け戦上手の家信の前に、討ち死にしてしまう。

残された亮政は1520年代に浅井家を継ぎ、上坂家の圧政に堪えながら浅井家の地位を高めてやがて頭角を現していく。やがて時代が変わり再び京極家の家督争いが生じた時、上坂家打倒の連合軍に身を投じていく。

一方の南近江では、亮政最大の宿敵となる六角定頼が守護職を継ぐ。定頼は中央で起きている管領細川家と将軍足利家の争いに関与しながら、室町幕府の軍事的な後ろ盾となって行く。やがて定頼の目は北近江に向き、亮政との対決に繋がっていく。

知謀には長ける亮政であったが、数々の強敵を前に戦の度に敗北を重ねた。それでも、不思議と浅井家の地位を高めて行く。そんな戦に敗れても諦めずに不屈の精神で困難を乗り越えて行った亮政はやがて戦国大名浅井家三代の礎を築いていく物語<前編>。

目次

  • 初陣
  • 油屋
  • 学友
  • 日光寺会見
  • 側室
  • 世代交代
  • 尾上城籠城戦

主な登場人物

  • 浅井新三郎亮政:本作の主人公。浅井直種の次男で浅井直政の婿養子。
  • 浅井蔵屋:亮政の正室。浅井惣領家当主・直政の娘。
  • 浅井馨庵(寿松):亮政の側室。尼子氏の出身。
  • 浅井備前守直政:浅井惣領家当主。丁野郷の土豪。蔵屋の父。
  • 海北善右衛門尉:浅井家家臣。綱親の祖父。
  • 海北綱親:浅井家家臣。浅井三将のひとり。善右衛門尉を継ぐ。
  • 京極中務少補高清:江北(北近江)の守護。居城は上平寺城。政経の弟。
  • 京極治部少補材宗:元江北守護である京極政経の子。
  • 京極高広(高延):高清の実子。六郎。
  • 京極高慶(高佳):吉童子丸。材宗の子で高清の養子。五郎。
  • 上坂治部丞家信:京極家執権で江北の守護代。高清の家臣で今浜城主。
  • 上坂治部丞家信:家信の子でその地位を継ぐ。
  • 下坂与一:浅井直種の娘婿。
  • 浅見対馬守貞則:尾上城、山本山城城主。江北有力国人衆のひとり。
  • 赤尾駿河守教政:伊香郡赤尾の国人衆。清綱の父。
  • 赤尾美作守清綱:浅井家家臣。浅井三将のひとり。
  • 六角弾正少弼定頼:江南(南近江)の守護。居城は観音寺城。室町幕府の有力者。
  • 進藤山城守貞治:六角家臣。両藤のひとり。外交担当の重臣。
  • 蒲生藤十郎定秀:六角家臣。後の蒲生氏郷の祖父。
  • 松波庄五郎:油屋で、後の西松勘九郎、長井新左衛門尉。
  • 朝倉太郎左衛門尉宗滴(教景):朝倉七代当主孝景の八男。
  • 足利義稙:室町幕府第十代将軍。義材、義尹とも名乗っていた。
  • 足利義維:室町幕府第十一代将軍。
  • 足利義晴:室町幕府第十二代将軍。
  • 細川右京大夫高国:幕府管領(十二代)。義晴と十二代将軍に擁立。
  • 細川晴元:澄元(九代管領)の子。阿波の大名。義維を擁立。
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